【作品タイトル】 盛夏爽槍
【World Ranking】 43位 Winning Work
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【水槽サイズ】 90x45x45 (90Pミスト)
【水草】 ウォーターローン、ウィローモス、キューバパールグラス、ヘアーグラス
【魚】 カージナルテトラ
真夏の槍峰に爽やかな風が吹いている様子をイメージしました。
昨年、東京で行われたNAパーティーで天野社長が仰った、
「石組の構図は見た瞬間にノックアウトを食らうような圧倒的な迫力がないとダメ!」
という言葉が凄く印象に残っていたので、自分なりに迫力が出るような構図を目指しました。
(すでにパーティー前に、ほぼこの構図でスタートしていましたが天野社長の言葉で水景全体の方向性が決まりました^^)
そこで自分の手持ちの素材では迫力を演出するサイズの親石が無かった為に
2個の石をドッキングさせてひとつの石のように見えるようにすることに決めました。
真正面から見て、できるだけ2つの石の亀裂と稜線のラインを合わせるように微調整をしながら
石の下にクサビを置いて固定。
前後の角度は石によってできる影を積極的に使うことで立体感と表面の起伏を際立たすように心がけました。
中央の親石と少し遠近感を狙った左奥の石はすぐに決まりましたが、右側の構図がなかなか決まらずに
何度も石を換えたりしましたが、最終的には撮影の約1ヶ月前に買った万天石を入れることで落ち着きました。
水草の方は現在販売中の「アクア・ジャーナル」Vol.179にも書かれていますが、
後方に行くに従い葉の細かい水草を使うことで遠近感を演出したつもりです。
中景のモスはモス付き流木を19本傾斜が付くように配置しています。
撮影の前にはすでにウォーターローン、キューバパールグラスも末期の状態で、延命措置に苦労をしながら
時間を稼いで撮影に至りました。
所々に荒い部分が見て取れますので、来年はもっと丁寧かつ水草のピークに合わせて仕上げられるように頑張りたいと思います。