2007年 11月 01日
蒼璧
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ガスは相変わらず流れたり、切れたりしいる。
ガスが切れると、右手に迫っている涸沢岳の西尾根と、左手に迫っている第五尾根の、
何とも言えない気難しい表情の山容が、
少し青みを帯びた色彩で聳え立っているのが見える。
これから踏み込もうとするD沢はこの二つの、それぞれ岩石を積み上げたような
巨大な岩山の間に、細く狭く伸びているのである。


                         (井上靖『氷壁』より)
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by ZERO-FACT | 2007-11-01 10:42 | ADA60F


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