三重県 熊野市紀和町にある「丸山千枚田」に行ってきました。
「日本の棚田百選」にも選ばれている「丸山千枚田」は
1601年(慶長6年)には田んぼの数が2,240枚あったと言われていますが
米作の衰退、過疎化、高齢化と共に平成5年には530枚ほどに減少してしまいました。
そこでこの貴重な素晴らしい景観と農耕文化を保護し、後世に伝えるために
平成5年に地区住民31戸で「丸山千枚田保存会」を結成。翌平成6年に「丸山千枚田条例」を制定し
「丸山千枚田」の復元と保全活動が始まりました。
その結果保存会やオーナー制度を導入して4年間で810枚の田んぼの復元に成功。
現在は高低差約100mの中に1340枚の水田が並ぶ日本最大規模の棚田です。
棚田には舗装路もあるので車で下りながら所々で写真を撮りました。
ちょうどレンゲが満開でした。
これはツツジかな?
ひとつひとつ丁寧に手作業で稲を植えてられるのがわかりますね。
ここでは水の音とカエルの鳴き声がよく聴こえてきます。
田んぼの中を見るとおたまじゃくしとメダカが泳いでいるのが見えました。
この急な斜面にひとつひとつ石を積み上げて水を引き、田んぼを作った先人たちの苦労は計り知れませんね。
鮮やかな若葉が芽吹く山々に囲まれた棚田には柔らかい風が吹き寄せ
とても気持ちのいい一日でした。